仕立てについて
安全旗は、既製品でご購入されることが多く、仕立てに関して言えば、それほど重要視はされない傾向にあります。
しかし、オリジナル作成を行う機会がないか?といえば、そんなことはなく、オーダーメイドでの制作をご依頼されるお客様も多くいらっしゃいます。
そこでこちらでは、安全旗のトップページでも触れておりますが、もう少し詳しく、仕立て方法に関してご紹介してまいります。
三巻補強仕様とは?
オリジナル作成される旗の多くに用いられる仕立て方法で、主な目的は耐久性を上げることにあります。
やり方としては、安全衛生旗の端を三つ折にして縫製します。
旗・フラッグの端は、風に吹かれるだけならまだしも、様々な障害物にぶつかる可能性も高く、必然的にほつれやすくなっておりますが、これを防ぐ意味で、三巻縫製は行われます。
使いどころは?
例えば、背面に壁がある場所で安全旗を設置した場合、空間に遊びがあるわけではありませんから、風を受けた際、旗が壁にぶつかる事が予測されます。
こうした際、旗自体の生地に優れた耐久性をもった素材を使用したり、端の解れを警戒して、三巻縫製が活用されます。
また、設置された範囲内に何かしらの障害物がある場合には、三巻縫製を施し、旗の耐久性を高めることをオススメいたします。
それぞれの目的は?
文字通り労働を行うに際して、安全を意識する事を念頭に置いた旗で、主に安全週間の期間に掲揚される事が多いものですが、多くの工場や工事現場では、常設掲揚されています。
労働衛生旗は、労働衛生週間に掲揚される事を目的に制作された物で、労働を行う際には、衛生面も意識する事が念頭に置かれております。なお、工事現場や工場などで用いられる衛生の意味は、清潔であることも含まれますが、大部分を占めるのは、健康の増進という意味になります。
ハトメの仕様とは?
安全衛生旗には、ハトメと呼ばれる金属製の輪っかが付いており、これにより、掲揚やすくなっています。
ハトメは、既製品の安全旗であっても、仕立てられている物ですが、金属製ということ、そして旗の生地に穴を開けて仕立てていることから、強い風を受け続けると、異物同士がふれあう場所は破れやすくなります。
生地に穴を開けて、無理やり取り付けているため、仕方のないことではありますが、風の強い場所では使えないとなると困ったことになります。
そこで、このハトメの仕様を活用することをオススメします。
ハトメの仕様は、レザーをハトメと旗生地の間にかませ、耐久性を上げています。
取り付け方は2パターンあり、表と裏、その両面から生地を挟んで仕上げる物、そして表面のデザインが崩れたりしないように、裏側だけレザーを当てる物があります。
耐久性は、両面から挟んだほうが強いです。
使いどころは?
風の強い環境では、ぜひとも欲しい機能です。横への引っ張りに対して破れを防ぎます。
海沿いの工事現場や建築現場には最適ですし、山小屋や高所にある現場などにも活用して頂きたい仕様となっております。